2012-03-15

浜田市弥栄町 CMワークショップ 制作編

弥栄町CMワークショップレポート第3弾「制作編」です。

今回は前回のブログ「取材編」での内容をもとに、CMをどう作り込んでいくかを講師の方々を交えてディスカッションした内容をお届けします。

取材を終えた一同は制作拠点となる弥栄会館へと移動しました。
そこでナナイロからもってきたマシンを使い、編集作業をすることになりますが、
その前にCMをどうするか考えなければなりません。


そこで、やさか村ワタブンアートファブリックの伝えたい事、私たちに映った彼らの魅力をみんなでシェアする作業からはじまりました。





それぞれが感じた想いを出し合いました。


楽しく丁寧に仕事をしている印象が強かった」
「工場長をはじめ従業員さん達の人の良さを感じた」

その後も次々に意見が飛び交い、
どうCMに落とし込んでいくか徐々に見えてきました。

その中で印象に残ったのは、
「ワタブンの商品は、農家の人から野菜を買う感覚に近い」という意見。

野菜の生産者が見えるという安心感に近いものを、ワタブンの商品からは感じられる・・・
CMでその安心感を伝えるべきだと思いました。

丁寧な手織りをする。
同時に、製品に対する職人さんの想いも一緒に織り込まれている。

それが、やさか村アートファブリックのキビソタオルだと思い、工場長や従業員さんの魅力が伝わる内容にすれば、自ずと製品の良さが引き立つとCMになると感じました。

さて意見がまとまったところでこの日は終了時間となり、続きは次の日へ持ち越されました。




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312日(日)

昨日の続きで、今日は編集作業に入っていきます。
今回は亀井さんのレクチャーを交えつつ、映像を編集する過程を受講生にみてもらう形となりました。




僕はオペレーティングをしたのですが、
亀井さんのカット割りのセンスがすごい!と感じました。

やはりそのスピード感に、第一線で活躍されている方だと実感。
圧倒されました。

その後、現場でのCM制作でどんな工程があるのか、画コンテなどの資料を見せてもらいつつ説明して頂き、作業は着々と進んでいきました。

今回のワークショップは2日間。
この時間内でCMを完成させることは難しいので、編集作業を見て頂くレクチャーで今回の工程は終了しましたが、CMはプロの手のもと後日きちんとした成果物となります!




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この2日間、スタッフ側にいた僕も半分受講生のような気持ちで参加していました。
その中で、現場の声やテレビ制作の話など、勉強になるお話をたくさん聞く事が出来ました。

そして、浜田市弥栄町という土地の文化を体感できた事も、とても大きな収穫でした。

今回のCMが完成したら、こちらのブログにもアップしますので乞うご期待!


実は、今回のワークショップでは弥栄町で農家民泊をさせて頂きました。
そこでも素敵な出会いがあったので、その様子も「番外編」として後日のブログでお伝えします!


Hosokawa

2012-03-13

浜田市弥栄町CMワークショップ 取材編

今日のブログは前回のつづき、
弥栄町でのCMワークショップのレポート第2弾です。
やさか村ワタブンアートファブリックで実際にどんな取材をしたのかお届けしたいと思います。

はじめに紹介が遅れてしまいましたが今回のワークショップの講師の方をご紹介します。
まず、今回のワークショップのために大阪から駆けつけてくださったCM監督の亀井伸幸氏。
CM界の第一線で活躍する方です。

そして、プランナーの河村紀行氏、㈱ナナイロ代表の西森の3名です。
参加者はNPOの方から大手広告代理店のプランナーまで総勢5名!
※取材先のやさか村ワタブンアートファブリックについては前回のブログを参照ください。
取材をする前に、まずは自分たちでも手織りを体験してみることになりました。



手織りは難しく、やっているうちに頭が混乱してきますが、
実際に体験してみて初めて織りの仕組みが分かりました。

実は、やさか村ワタブンアートファブリックでは、以前は全て機械で織っていたそうです。
しかし、機械織りが主流となった今、他と同じモノを作りたくないと敢えて時代に逆行し、
全て手織りに変更されました。



工場内を一通り見学させて頂いた後、どのような流れで取材を進めていくか、
プロの講師に助言を頂きながら参加者全員でミーティングを行いました。

                                 

取材をする前に話し合いをしてインタビューの質問事項などを決めておくと、取材がスムーズに進みます!

そしてさっそくインタビュー開始!
工場長の河野さんにお話しを伺います。

工場の概要や、仕事に対する考え方などを伺いましたが、
その中でも印象的だった言葉は、

繭を作る蚕のことを「おかいこさん」と呼ばれていたこと。

蚕は簡単に言うと虫ですが、それに「お」を付けて「さん」まで付ける…
工場の皆さんの「おかいこさん」に対する感謝と尊敬の気持ちがこの表現に現れていると感じました。

次に作業中の従業員の方々にもお話しを伺いましたが、
皆さん仕事のことを、とても楽しそうに目を輝かせながらお話してくださり、
工場長の「楽しくなければ働く意味がない」という言葉が職場に生きていると感じました。




取材の時間は3時間ほどでしたが、ここには書ききれないくらいの素敵なお話しをたくさん伺うことができました。

情報発信のネタは充分すぎるほど集まりました。

さて、ワタブンアートファブリックの魅力をどのようにCMに落とし込んでいくか…

次回のブログ「制作編」に続きます。

Hosokawa



2012-03-12

浜田市弥栄町CMワークショップ

3月11日(土)、ナナイロは島根県浜田市の弥栄町(やさかちょう)で行われた
CMワークショップに参加させて頂きました。

このワークショップは「しまねプロモーション」の三浦さんが主催しており、
島根県西部(石見地方)にある“いいモノ”を参加者と共に引き起こし、
育て、広く情報発信してゆく事を目的に行われる活動で、今回が第一回目になります。

そして今回のCM制作にあたっての取材先は、
「渡文株式会社 弥栄工場」


この渡文弥栄工場は、昭和53年に京都を拠点とする西陣織帯の老舗メーカー「渡文」の手織り工場として弥栄村で操業を開始。

その後、島根という土地を活かして “田舎暮らしの余裕が伝わるようなものを作っていきたい” と、
平成7年に京都の本社とは別ラインで「やさか村ワタブンアートファブリック」というグループを立ち上げられました。

ワタブンアートファブリックでは、地域の子どもたちを対象に手織り体験を実施したり、
自分たちの技術を活かしてオリジナル製品を制作したりと、本社の経営状況に左右されず
" 自分たちの居場所を自分たちで創り出す" 努力を続けられています。



そんな中、近年取り組んでおられるのが「キビソタオル」です。
「キビソ」とは繭(まゆ)の糸の事です。

しかし!ただの糸ではありません。
外敵や環境の変化から蚕(かいこ)を守る、繭の最も外側の部分から出来ている重要な役割を担った糸なんです。

そして「キビソ」には、肌の成分にとても近いという絹タンパク質「セシリン」がたっぷり含まれています。
「キビソタオル」は特別な糸を使った “肌にいいタオル” なんです!




ワタブンアートファブリックでは、
そんな “いいモノ” を作り続けていく為に、広く情報発信をしたいと考えていらっしゃいました。

「でも、どうしていいか分からない」
「販路もまだ少ない・・・」

などの問題に応えるために、今回の取材先の対象となったのです。

今回5名の参加者と5名のスタッフでワタブンアートファブリックのCMを制作していく事になります。
さて、一体どんなワークショップになるのでしょうか?

次回 浜田市弥栄町CMワークショップ 取材編 に続く・・・




hosokawa